第1章

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――ユウイチ、ドピュ二郎、エイコの3人はラウンジに行くと防災シャッターが閉まっていた。 「ドピュ二郎が遠隔操作で閉めたのか?」 『犯人を逃がさないためにね。規制線の代わりだよ』 「他に被害者が出たらどうする?」 『多分、大丈夫』 「不安しかない」 『第一発見者はラウンジのマスターだよ』  3人がラウンジに入ると、二十歳前後の女性が倒れていた。胸から血を流して。血溜まりがラウンジのカーペットに染み込んでいる。 「胸を一突き。防御創がないな。知り合いの犯行? 不意討ちか。傷口が細長く、少し焼け焦げてる……凶器はレーザーカッターかな」 「叔父さん、そのアイドルは死んでるの?」 「生の死体を見るのは……初めてだろうな」 「うん」  ピピピピ。ドピュ二郎が防犯カメラの映像を洗い始めた。 『高速演算処理した結果、死体が発見されてラウンジ内に残ってるのが2人。シャッターを閉める前に出ていったのが多分、1人だよ』
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