第一話 脚本

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Project ANIMA 第一弾「SF・ロボットアニメ部門」応募作 タイトル 『ロック・ボトム』 第1話分 本編脚本 ◯荒廃した街(夕)   荒廃した街。現代の日本がそのまま廃墟に   なったような街並み。薄暗く、どこか異様な雰囲気。   生き物の気配がない。   無人の中、誰かが走る足音だけが響く。   ハアハアと息を切らす声。 男性の声①「車椅子でした」 男性の声②「車椅子?」   顔を覆う大きなヘルメットを付けた男性が   無人の街中を走っている。   ヘルメットからでも分かるほど、荒い息。   男性の腰元にはペットボトルほどの大きさ   のカプセル。カプセルの中には砂金のよう   なキラキラと金色に輝くものが入ってい   る。 男性の声①「張り替えたシールの跡が残って るような、古い車椅子でした」 男性の声②「あなたはどうしたんですか?」   一軒のボロボロの家のドアを蹴破って中に   押し入るヘルメット姿の男。 男性の声①「撃ちました」   家の中に向かって銃を撃つヘルメットの   男。   数秒銃を撃って、中に入っていく。   廃墟の街並み。人の気配は無く、薄暗い。 男性の声②「正確にお願いします」     
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