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《ブリック1了解》
「ブリック2了解」
ガラン、連合国つまりこちらの機体、フェインディアと違い、“騎乗者を含めて”そのパーツのほぼすべてを生体パーツで作られた機体。最後に確認、交戦した記録はおよそ100年前、こちらの基本性能を大きく上回り、数でなんとか退けたが被害もひどかったらしい。
明らかにいつもと違う状況、しかし任務である以上、いつも通りにするしかない。
《国籍不明機に次ぐ、こちらはフェルティア連合国軍航空軍団第728中隊ブリック小隊である。貴騎らは我が国の領空に接近している。直ちに所属を明らかにし、速やかに退去せよ》
ブリック1が警告をする、ここでいつもみたく帰ってくれればいいのだが。
《ブリック2、所属不明機が方向を変えた、どこの誰かさんかは言ってくれないが帰ってはくれるらしい》
不明機が左に旋回するのがこちらからも見えた、領空へのルートからは外れた。
「ブリック1、こちらも確認した」
《ヴォルケンよりブリック隊へ、不明機の領域外への離脱を確認しだい、帰投せ―》
〈いや待って、奴らいつもの嫌がらせと違って装備に偵察用装備が見当たらない・・・ブリック1、回避行動を!〉
警告音が響く、友軍が敵にロックされた時の音だった―
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