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2  瞬間―閃光が走り、ブリック1が光に飲まれる。  「ブリック1!」  着弾した・・・がブリック1が光の中から出てくる。竜騎には障壁があり、魔力の多くを誘導に使う誘導弾は竜騎どうしの戦いでは決定打にはならない。  《ヴォルケン!こちらブリック1!攻撃を受けた、交戦の許可を!》  《ブリック隊、交戦を許可する、しかし無理はするな。相手はガランだ、近隣部隊に応援を要請する。倒すことより持ちこたえる事を考えろ。》  《ブリック1了解》  「ブリック2了解」  今まで幾度とスクランブルがかかり、何度も隣国の騎を追い返してきた。だが、実戦は初めてだった。それも、初めて会う機体と。  冷や汗が出る。敵は自分達の真反対、旋回し戻ってこようとしている。  《ブリック2、こちらがガランを引き付ける、その間にバグを落とせ。性能差が有るからやれるはずだ。》  「大丈夫か?相手は通常なら三対一でかかる相手だぞ?」  《大丈夫だ、さんざん演習で先輩方に追い掛け回されたんだ。そっちこそ、頼むぞ。ブリック1交戦》  どちらも旋回を終え、正面からぶつかる形になる。  「ブリック2交戦」  お互いに通常弾を撃ち牽制、散開、それぞれの相手へと向かう。  ブリック1が左に旋回、ガランを追う、その後ろをバグが狙おうとする。敵は二機と一機でブリック1を挟み込もうというわけだ。  「そう簡単にさせるわけッ」  しかしそれはこちらにバグの後ろを取らせるといううことだ、ブリック1に当たらないように誘導弾でバグを狙う。障壁のないバグでは回避するしかない。こちらの目論見通りバグが散開する、バグは一機では障壁を破るほどの火力は出せない。一機仕留めればもう一機は無力同然だ。  左に逃げた奴を追う、敵に合わせ左に旋回し後ろに着く。  〈誘導弾ロックオン〉  フライトオフィサが敵をロックするのを確認し、誘導弾を発射する。回避行動を取ろうとしたが、距離が近い。間もなく閃光に貫かれ地に落ちていく。  「もう一機は!?」  〈相方が撃墜されて一足先に離脱した、一機じゃ竜騎どうしの戦いにはついていけないだからね。すぐにブリック1の援護に―〉  肉と、機械の切れる音がした、ブリック1の翼がもげて機体ともども落ちて行った。
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