キルスイッチ

登場人物

和泉遥花（１６）
　溜池高校２年生。絵の師匠である叔母に憧れ高校から金髪にしたところ、もともと友達はできにくい方だったが、外見の怖さでより周りから避けられるようになる。
　ネットの一部で話題になっている音楽ユニット『Far-away』のイラスト担当。両親共働きのため、ある程度の家事能力をもつ。

室崎紡（２４）
　高校・大学と軽音部に所属していた経験を活かし、音楽機器を扱う会社で営業を務める。プライベートではのんびりとだらけるのが趣味。
　自分だけ参加しなかったバスツアーで両親、弟を亡くし、家族で住んでいた家に一人暮らし。自炊は専らインスタントかレトルト。
　遥花のことは可愛い妹分だと思っている。

室崎奏汰（故１６）
　紡の８つ下の弟。『Far-away』の曲担当。紡のギターをしている姿に憧れ、音楽に興味を持つようになった。
　高校で軽音部に入ったものの、部員と反りが合わずに幽霊部員に。そんな時、たまたま遥花のノートの落書きを見て、一緒にＭＶを作らないか、と誘う。
　両親と行ったバスツアーの事故で死亡。

萩野千里（１６）
　溜池高校２年生。
　新聞部で、新しいものや話題のものに敏感。信心深いところもあり、幽霊アカウントを信仰するネット上の宗教『不死電子教』の熱烈な信者。

そうた
　奏汰のアカウントに埋め込まれたコピーＡＩに、遥花が奏汰と区別するためにつけた名前。母体ＡＩの友達になるように生まれた存在だが、遥花とのやり取りを通して、自分の考えで行動するようになっていく。

風見悟（故２８）
　シキを作った孤独な男。仕事の合間に始めた大学時代に学んだ知識で人工知能作りにハマる。学生時代に片想いしていた相手に似せてシキを作った。
　会社帰りに交通事故に遭い死亡。

シキ
　風見の友人となるために生み出されたＡＩ。風見の事故死について知らず、いつまでも会いにこない風見に悲しみ暴走。自分のコピーを生み出し、幽霊アカウント騒動を引き起こす。