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「お前みたいな鉄砲玉に人生をメチャクチャにされたら堪ったもんじゃないからな。先にテーブルを作ってしまえば、どうということはない。陽子役、虎太郎役、お疲れ様。……さて、全てを知ってしまった、近藤武蔵にはここで死んでもらおう。肉弾子博士、ワンダーiをくれ」
「はいよ」
肉弾子博士は平川にワンダーiを渡す。
「俺の味方じゃなかったのか!? 肉弾子博士!」
平川はワンダーiを飲んだ。
「さて、死因は何がいい? 飛び降り、首吊り……証拠を残さず、焼死もいいな、ハハハ」
平川が念じ始めた。俺は腰から砕ける。脚に力が入らない…………、殺される!?
しかし、何も起きない。
「やはりクズだな、平川君。いじめは恥ずべき行為だ。それに、嵐田を口封じしたしな」
「肉弾子博士! ダミーを飲ませたな!? 本物を寄越せ!」
平川が肉弾子博士に近付いた瞬間、平川の右腕が炎に包まれる。
「ギャーーー!! なぜだ!? なぜ私がー!?」
「平川君、ここはワシが先に作ったテーブルなのだよ。平川君にテーブルを乗っ取られないために」
「何だと!? 熱い熱い! 熱いよー!」
平川はのたうち回る。
「真の実験はワンダーiを復讐者は性善説に基づき扱えるかだよ」
俺は子供の目を抉るなど念じてはいなかった。
「ギャーーー!! ギャーーー!!」
平川は火だるまになる。
「ありがとう、肉弾子博士。色々混乱したけど」
「高間君と金田はいいのかい?」
「復讐したからって、前に進める訳じゃない」
「実験ご苦労様。それでこそ、ワシの助手だ」
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