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僕は恐る恐るその扉を開いた。すると、
「店長!チャーミィいました!」
「おお!」
ガタッと大きな音をたててすぐに店長が僕のもとへ駆け寄ってきた。片手で頭を擦りながら。
ロッカーの中に居たチャーミィは僕らに驚いて奥へ後退し、それからめいいっぱい両腕を上へ伸ばして威嚇している。
良かった。元気は余っているようだ。
見たところ※第一脚は両方共かけていないし、触覚の長さも平等だ。
その姿に安心して、僕はほっと口からため息が溢れた。
「青木君、虫籠に※2投げ込みを準備してくれ!水は石が浸かるギリギリのラインでいい!」
「はい!」
僕は急いで事務所へ戻り、テーブルの上に道具をかき集めて指示通りの準備をした。
※第一脚=いわゆる鋏と呼ばれる脚。掴んだり威嚇に使う。
※2投げ込み=投げ込み式エアストーンというもので、縁日ですくうゴムボールほどの大きさの丸い石を水中に入れて酸素を送る。
投げ込みにはエアストーン以外にも色々な種類がある(ロカボーイ等)。投げ入れてはいけません。
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