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墓場軌道はデブリが大量で回避行動もままならない状態で進めない。そこでミィリアが一度は回収した微細なデブリを元にした部品を墓場軌道に撒くことで、地球からの地磁気の影響力を高める。さらにワイヤーなどを駆使して大きな電磁波を発生させて、多数のデブリを地上に落下させるなどしてデブリの層に穴をあけ、目標物を回収することに成功する。
アーフィスとミィリアは帰還後、ガロン所長にひどく怒られるが責を問うことはなかった。人間同士ならもっとひどい仕置きをされるのではないかと考えるステンは、過去の人間達がどれだけアンドロイドに理想の人間像を求めていたか気づく。
ミィリアを筆頭にはすぐさま地球に戻した資材も使い宇宙船建造が始まる。
見上げる空は少し明るい。デブリの数が一部減ったからだ。これなら宇宙への移動もできるようになるはず。
再び地球外からサインが入る。
ステンはそのサインが自分の星と敵対している星の人間たちのものだが、人類を助ける目的に分け隔てが存在しないガロンを初めとするアンドロイドには聞き入れられない。
薄くなったデブリの穴から宇宙船が飛来。モルデウスの船だ。モルデウスは攻撃をもってデブリの穴を広げ、悠々と着地後、モルデウスは武力でアンドロイドの基地を制圧してしまう。
邪魔するアンドロイドは破壊し次々と資材をまとめ、元の星へと運び出す算段を立てるモルデウスは元の星に通信をして応援を呼ぶ。モルデウスは地球を素材の山としか見ていない。
指揮下から逃れることができたのはアーフィスとミィリアだけ。ステンも囚われた。
そんなモルデウスの姿に悩むミィリア。人間とはなんなのか。
アーフィスが説く。人間はアンドロイド以上にたくさんの価値を有している。価値の衝突から失敗を繰り返してきた過去の人間が学んできた結晶が、自分たちに秘められた原則なんだと。
過去の人間に想いを馳せて黙とうする2人。
ミィリアは立ち上がりアーフィスと共にモルデウスの支配を突破して、ステンを救出した後ロボットに登場、外気圏まで脱出する。
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