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速達
ピンポーン!
「はーい、どちら様ですかー」
「魔法郵便局のものですが勇者様より速達のお届けにきましたー。」
珍しいな手紙なんてなんかあったのかな?しかも速達でなんて。とりあえず魔法使いさんのところに持っていかないと。
「魔法使いさーん。勇者様からお手紙がきました。しかも速達。」
「何ッ!?速達!?あの速達!?」
「いやいや、速達に【あの】も【その】もないじゃないスか」
「どれ貸してみろ!ふむふむ、なーるほっどォ」
若干リアクションがオーバーな気がするがそこはあえてスルー。
速達を読み終え、なにやら奥の部屋へ。
内心(おっ!いつになくやる気じゃないか魔法使いさん!かっこいい!!)って思ったのつかの間。
装備一式をこちらに持ってきて彼はニッコリ笑ってこう私に言った。
「そろそろ実戦経験を積まないとな☆」
「それじゃあ、よ・ろ・し・く・♪」
すると普段見せた事ない速さで転移魔法を使って彼は消えた。
私はキレるを通り越して呆れ返ってた。
「は?」
「え?」
「そろそろ?」
「実戦経験を積まないとダァ?」
「ふっっっっざけんのも大概にしろや!コノ&@%#*$§ヤロー」
「仕方ない。この装備付けて勇者様のところに行ってワケを説明するしかないな。」
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