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宝
脳髄に鍵を差し込んで。
僕はマシーンを起動させた。
僕の左側頭部にぽっかりと開いた穴に埋め込まれたAI。そこにマシーンのデバイスを接続して、認識させる。
電動モーターが駆動する。
脚部シリンダーが震える。
2本のアームが動き出す。
頭部センサー類は感度良好。光学センサー、反響定位測定器、熱感知、紫外線レーダー、すべて正常。
「OK」
僕は、マシ-ンを1歩進ませた。
「さあ、『宝』は目の前だぞ」
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