洋人と圭介

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駐車場を出て、駅に隣接するショッピングセンターへと入る。 当たり前だけど、俺の住んでる町にはない華やかな世界が広がっていて目移りしてしまう。 ショーウィンドウに飾ってあるマネキンを見て、あんな色合いのシャツを着こなせる人がいるんだろうか?とか思う。 キョロキョロと辺りを見回している俺を見て、圭ちゃんが手招きする。 「あんまウロウロすっと迷子になっから、ちゃんと俺さ付いてこ。」 圭ちゃんに促されて、俺は後を付いて行く。 圭ちゃんが連れて来たのは、雑誌なんかに載っているコーヒーショップだった。 「まだ時間あっから奢ってけっから好きなの頼まいん。」 イケメンスマイルで圭ちゃんに勧められるけれど、メニューを見ても何が何だかさっぱりわからない。 「圭ちゃん、…俺メニュー見てもよくわかんない。」 正直に話すと、圭ちゃんは理解した様に俺へ質問してくる。 「洋人は甘いのが好きだもんな。じゃ、こいづがいいべな。」
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