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圭ちゃんは俺からメニュー表を取り上げると、慣れた様子でレジににいる店員さんに注文する。
「注文したから、あっちのカウンターから受け取ってけさい。」
そう言って圭ちゃんがレジの先のカウンターへ行くように促す。
カウンターの奥からヴゥゥーンと機械が回る音がしてしばらくすると、プラスチックカップにたっぷりと生クリームが乗ったパフェみたいなのと、シンプルなコーヒーが出された。
大量の生クリームを見て、これは本当に飲み物なんだろうかと疑ってしまう。
「ほら、そいづがおめのだ。俺はこっち。」
圭ちゃんはシンプルな方のコーヒーを受け取ると、奥にあるテーブル席へと移動する。
俺も生クリームたっぷりのカップを受け取ると圭ちゃんに続いて席に着く。
「そいづはカフェモカフラペチーノっつんだ。うちの町じゃ飲めねべ?少し都会を満喫すんべ。」
圭ちゃんはにこやかに笑いながら砂糖なしのコーヒーを啜った。
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