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圭ちゃんが何気なく言う言葉に、俺はなぜか胸の奥がつん、とした。
俺がどんな顔をしていたかわからないけれど、圭ちゃんはすぐにまた穏やかなイケメンスマイルで俺を眺めていた。
すると、圭ちゃんの着ている白と水色のストライプのシャツの胸ポケットに入っていたスマホが光ってブルブルと震えるのが見えた。
圭ちゃんもそれに気が付いて、ポケットから取り出してスマホの画面の確認をする。
「あー、なんか一本早いのさ乗ったからあと10分で着くってよ。」
誰が?と、俺が聞く前に圭ちゃんが席を立ったので、俺もつられてなんちゃらペチーノを手に持って圭ちゃんを追いかける。
お店を出てショッピングモールを抜けて、隣接する新幹線の改札口へと到着する。
着くとすぐに駅構内から、もうすぐ新幹線が到着するというアナウンスが微かに聞こえてきた。
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