子供

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 私が笑顔でそう言うと彼女は嬉しそうに言う 「やっぱり夫婦ね」 「そうだな……」  張りつめていた空気が一気にゆるんだせいか、話さないといけないことは沢山あるはずなのに言うべき言葉が出てこない。頭の充電切れみたいだ 「今日はもうこんな時間だし明日の朝ゆっくり話そう」 「そうね、私もなんだか眠くなってきちゃった」  彼女は目を擦りながら言う。  眠気を催していたのは私だけではなかったようだ。少しの間の後私達は、寝室に向かった。 ベッドに入ると彼女はやさしい声で言う、 「おやすみなさい」 「うん、おやすみ」  そう返すと私は少し明日のことを考えてみた。 朝のうちに大まかな計画を立てて……銀行でお金を下ろして……材料を買いに行って……ついでに最近調子の悪かった目も何個か買っておこう、あと役所にも届け出ないといけないな。やることが多過ぎて2%しかバッテリーのない今の私には考えをまとめられなそうだ。 「俺もそろそろ寝ないとな」  そう独りで呟くと私はお腹の蓋を開け、金属でできた指でゆっくりとスリープモードボタンを押した。
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