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Judgment Door
【1】始まり
●二人が立っている(板付き)
男 こんにちは
女 ・・・こんにちは?
男 そんなに警戒すんなよ。ここ、初めてなの?
女 ・・・うん
男 そっかそっか。じゃあ無理もないかぁ。
女 ?
男 先輩からのアドバイス。そんなに警戒心丸出しだと、誰も話しかけてこないよ
女 ・・・あなたは、話しかけてきてる。それに他も誰もいないし
男 それ言っちゃう?
女 ・・・・(うなずく)
男 ま、そこは気にすんなよ。案内人みたいなもんだから
女 案内人?
男 そっ。初めて来たらなーんもわかんないだろ?だから案内人。
女 ・・・・どうしたらいい?
男 え?なにが?
女 どうしたら、人を探せる?
男 人探し?
女 ・・・うん。
男 ・・・・うーん。無理かな。
女 どうして
男 ここ、そういうとこじゃないし、そもそも自分の情報出す奴なんかいないよ。
女 ・・・そうなの?
男 うん、本当の情報をね。嘘つくやつはたくさんいるよ。
女 詐欺?
男 まぁ、似たようなもんだな。てか、本当に何も知らないんだな
女 知ってる。匿名ってことだけ男 それ知ってて人探しとか中々挑戦的だな。
女 そう?
男 匿名って言っても、ここ専用の名前はあるけどね。・・・
女 専用の名前・・・?
男 あ、気にしないで。
女 ・・・それで、私はどうすればいいの?
男 うーん。とにかく人探しは無理だと思うよ。そこの扉見える?
女 見えるけど、ここに一つしかないし。
男 おっけ。なら安心。
女 え?
男 それが見えてるってことは無事に先に行けるってこと
女 無事に?何か危ないことでもあるの?
男 いやいや、そういうわけじゃないんだけど。
女 ?
男 ま、ここに長居しても無駄だし、先に進むといいよ。もしかしたら、会えるかもしれないし
女 え?先に進むと会えるかもしれないの?
男 まぁ、ここよりはって話。ここにいてもいいことないから
女 ・・・そうなんだ、でも私まだ何も案内されてない。
男 したよ、扉が見えますか?って
女 え?あれが案内?
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