Judgment Door

1/2
前へ
/10ページ
次へ

Judgment Door

【1】始まり ●二人が立っている(板付き) 男   こんにちは 女   ・・・こんにちは? 男   そんなに警戒すんなよ。ここ、初めてなの? 女   ・・・うん 男   そっかそっか。じゃあ無理もないかぁ。 女   ? 男   先輩からのアドバイス。そんなに警戒心丸出しだと、誰も話しかけてこないよ 女   ・・・あなたは、話しかけてきてる。それに他も誰もいないし 男   それ言っちゃう? 女   ・・・・(うなずく) 男   ま、そこは気にすんなよ。案内人みたいなもんだから 女   案内人? 男   そっ。初めて来たらなーんもわかんないだろ?だから案内人。 女   ・・・・どうしたらいい? 男   え?なにが? 女   どうしたら、人を探せる? 男   人探し? 女   ・・・うん。 男   ・・・・うーん。無理かな。 女   どうして 男   ここ、そういうとこじゃないし、そもそも自分の情報出す奴なんかいないよ。 女   ・・・そうなの? 男   うん、本当の情報をね。嘘つくやつはたくさんいるよ。 女   詐欺? 男   まぁ、似たようなもんだな。てか、本当に何も知らないんだな 女   知ってる。匿名ってことだけ男   それ知ってて人探しとか中々挑戦的だな。 女   そう? 男   匿名って言っても、ここ専用の名前はあるけどね。・・・ 女   専用の名前・・・? 男   あ、気にしないで。 女   ・・・それで、私はどうすればいいの? 男   うーん。とにかく人探しは無理だと思うよ。そこの扉見える? 女   見えるけど、ここに一つしかないし。 男   おっけ。なら安心。 女   え? 男   それが見えてるってことは無事に先に行けるってこと 女   無事に?何か危ないことでもあるの? 男   いやいや、そういうわけじゃないんだけど。 女   ? 男   ま、ここに長居しても無駄だし、先に進むといいよ。もしかしたら、会えるかもしれないし 女   え?先に進むと会えるかもしれないの? 男   まぁ、ここよりはって話。ここにいてもいいことないから 女   ・・・そうなんだ、でも私まだ何も案内されてない。 男   したよ、扉が見えますか?って 女   え?あれが案内?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加