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人生快記録(ドタバタ奮闘記)第1章 帰郷2
僕の住むことになったハイツ(アパートではないですよ。格好よくハイツと言います。違いわからんけど)は、那智勝浦町の朝日町にあり、1階に3部屋、2階に3部屋。それが2棟あった。ハイツの前は空き地になっており屋根なしの駐車場、またミカンの木が何本か植えられていたので、ミカンハイツと名前が付いていた。僕の部屋は1棟の1階の真ん中の部屋で、畳の6畳が二間と台所と風呂、トイレが付いていた。僕と同じ一人暮らしは1部屋で、若い夫婦や、家族連れが住んでいた。「あー、よう寝たなあ。」目覚まし時計は午前10時前を指していた。僕は顔を洗い、トースターでパンを焼きコーヒーを淹れ朝食をとった。僕が昨日帰ることが決まっていたので、お母ちゃんは、電話とかも引いてくれある程度の生活ができるようにしてくれていた。ありがたかった。午前中は、量はあまりないが、東京から送っていた荷物を大体片付けて、昼飯を食べに自転車で実家にむかった。しばらく昼ご飯と晩御飯は実家に世話になろうと思っていた。僕は仕方がないときは外食をしていたが、東京にいるときもほとんど自炊していた。自分で作るほうが、うまいと思っている。チャーハンやカレー、ハンバーグ、マグロ丼も自分で作るものがいちばんうまい。お母ちゃんの作るもの以外は。ようするにひねくれものである。「平山のおばさんの紹介で内装の仕事できるようになったあるんよ。ほら、岡村装飾ってあるやん。踏切のとこへ。今月の中頃からきてもええっていやるけど、どうするねん。」お母ちゃんが、こんこ食べながら聞いた。「そうやな、まあ、なにやりたいって今は特にないからええよ。外壁の仕事もやったことあるし。なんか仕事せな食うてけへんもんなぁ。」「それまでに、免許や住民票や手続き終わらせて、あとしばらくペーパードライバーやったから何日か自動車学校行こう思いやるねん。免許もったあるさか多分、何回か乗ったら感とりもどせるやろ。自動車学校も対応してくれるらしいねん。なかしゃとかも、ほっといても遊びにくるやろ。今晩
いさむ君ら来るゆうてたもん。」「いさむ君は、今どこで働きやるん。」とお母ちゃん。
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