1人が本棚に入れています
本棚に追加
―――――
「久しぶり、聖」
「えーっと・・・・・・お久しぶり?・・・・・・です」
聖は目の前に現れた、深い海のような色の目をした青年に覚えはなかった。
でも、ヒトの姿で現れるまでに見えた青い鳥の姿と、その声には覚えがある気がしていた。
「この姿で会うのは初めてだから、戸惑うよな、ごめん」
「・・・・・・あの、幼稚園の時に聞こえた、あの声の鳥?」
聖はルリのその目を見ている内にあの時のことを思い出していた。
「そう。最初はそうだった」
「最初?」
聖にはその時以外にあの青い鳥を見た覚えがなかった。
いや、自分の意識していない空間にあの姿を見たような気もしないではない。
そう思えるのは、次々に現れた彼らのせいなのかもしれなかった―――――
最初のコメントを投稿しよう!