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コスモミロスの猫
コスモミロスの黒曜石について
見た目は黒曜石に酷似しているが、高度な知的生命体。
自身での移動能力に乏しく、短距離での移動を除いて、別の物体に寄生、コントロール
して移動する。
多くは動物たちに寄生し、その体を操って移動する。しかし、動物ばかりではなく、一部の植物や人形のような無生物でも動かす事が可能。
そのメカニズムは謎が多く、今持って不明な点は多い。
(2597年、コスモミロス調査団報告より抜粋)
コスモミロス。
てんびん座の恒星グリーゼ581の惑星Cに与えられた名前だ。
地球に極めて近い環境と豊富な鉱物資源を持つことから、多数の移住者が訪れた。
コスモミロスの名は、最初の探査の際に黒曜石が持ち帰られたことから、地球での黒曜石の産地であったミロス島にちなんでつけられた。
しかし、それも過去の話だ。
人類がコスモミロスを放棄して、既に百年が過ぎている。
理沙は散弾銃を油断なく構えて、すり足で廃屋の中を進んでいる。
油断はならない。相手はいつ何時、どこからどんな姿で襲ってくるか分からないのだ。
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