プロット

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プロローグ。 人類の食料事情を解決する究極の答え、それが難終人造家畜生物……ニカキス博士によって開発、デザインされたその生物はその姿と博士の嗜好から難終蟹や蟹と呼ばれた。 どのような環境でもどのような季節でも生息し繁殖する強靭な生命力。それでいて数の調整も容易。人に従属する高度な知能を有し繁殖地から決して逃げ出さない。万人を満足させる味とバランスの良い完全栄養食。 正に究極の家畜、人類の難題の一つを終わらせる救世主……だった。 発生した世界規模の大災害が人類が解決できない究極の終わらない難題を産み出すまでは。 巨大隕石によって地球環境が激変した。 季節が乱れ、環境が激変し、発生した未曾有の天変地異による大飢饉。人類は必死に対応しようとした。だから気づくのが遅れてしまった。人類の為に産み出された蟹達もそれに対応しようとしていたことに。 蟹は人類のために増えた、その強靭な生命力は激変した過酷な地球環境にも適応し、天変地異で破損した施設でも安定した繁殖を可能としたが、それでも間に合わないほど人類は飢えていため蟹は人類のために自主的な自らの品種改良を始めた。     
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