本編プロット(メインストーリー)

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 実は、一つの班に体力的に劣る女子を三人も集めたのには、理由があった。一つは現場レベルで、女性でもSEパイロットが務まるかどうかの実験。そしてもう一つは、嵐子の父親である景清(かげきよ)が、嵐子を自衛官にさせたくないために、防衛省の内局に働きかけて、それとなく穏便に退学させようとしていたのだ。女性ばかりの班にすれば、女性に最前線の戦闘員は無理だと分かり、自主的に退学するのではないか、と画策していた。景清は、嵐子にはもっとエリートに相応しい、大道寺グループでの重職に就いてほしいと考えていたのだ。自衛隊内部では密かに、やんわりと嵐子を退学させるか後方任務に回したい防衛省内局と、現場の自衛官として確保したい特務師団との間で、綱引きになっていた。
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