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現在、人類は滅びの危機に向かっていた。
他ならない地球自らが生み出した界蟲と呼ばれる巨大な蟲達によって、人類は数世紀もの間に積み上げてきた文明も食われたのだ。
荒廃する文明圏。
減少する生命体。
枯渇し始める資源。
それでもなお人類は生き延び続けるためにこの状況を生み出した母星に抵抗を開始し、それから百年の月日が経った今。
住処を界蟲によって奪われた人類は、その生活圏を巨大移動住居『ガリオス』の上へと移行し、国と呼ばれるような規模になると複数のガリオス同士を連結させながら生活させていた。
変わったのは住処だけではなく、人型ロボット『バグレイヤー』を操り、界蟲を専門に狩る『ハンター』と呼ばれる職業の人たちも現れた。
地球のエネルギーや資源から生み出された界蟲の体は豊富な資源の塊となっていて、体は豊富な鉱石、界蟲の体を動かすエネルギーは大地の核を小型にしたものと同等の質量となっていた。
皮肉にも人類を滅ぼすために生まれた界蟲を狩ることで、人類はこうしてまだ生き延び続けていたのだ。
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