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あの告白から、彼のこと知ってどんどん好きになっていった。
彼のことを好きになっていく一方で、少しずつ大人になっていく私たち。
子供の告白だから…、まるでなかった事のように片思い状態で時が進んだ。
大人になればなるほど、あの時のことなんて聞けなくて…。
ずっと彼を見ているだけ、想っているだけだった。
きっと彼にはもう、その気はない。
それくらい時間が経って、分かっているけど好きな気持ちは止まらなかった。
だから、私の気持ちを伝えよう。
そう思っていた頃、大きな地震が起きて、津波があの大切な場所も彼も奪っていった。
更地に残ったのは、あの時の思い出と私の想いだけ。
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