ベンヤミン

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「そうですか。でも軍人志望は多いですよね。」 「徴用された民間人と軍人、君ならどっちを選ぶね?」 ベックマンからアリシアの無実の話を聞いたベンヤミンはアリシアの養父母に伝えようと思った。 ベンヤミンはアリシアに頼まれて、アリシアの養父母の事を調べたことがあった。 アリシアの養父母はアルバ商会を売ってから以前の屋敷も売り、小さな家に引っ越していた。 ベンヤミンは正面突破する事にして、アリシアの養父母の現在の家を訪問した。 扉をノックして、出てきた婦人に 「僕はベンヤミン・アクスと言います。ホセ・アルバさんにお会いしたいのですが。」 と言った。 婦人が中に入ると暫くして、少し太った男性が出てきた。 「君がベンヤミン・アクスか。 少し話さないか。」 と言うとベンヤミンを客間に連れて行った。 「君の事は以前アリシアから聞いた事がある。 で、今日は何故私に会いたいと?」 「アリシアさんの事ですが、ルテティアで情報部を裏切ったのはメイドだそうです。 軍もアリシアさんの無実を認めたと聞きました。」 「そうか。良かった。知らせてくれてありがとう。」 「僕に出来る事はこれぐらいしかありません。」 「ところで、話は変わるが、君はアリシアの事をどう思っていたんだ?」 「と、言いますと?」     
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