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魔力検査
講堂のような所に制服を着た12歳位の子供が並んでいる。
前方には机が3つありなにやら占い師の水晶玉のような球体が台の上に置いてある。
それぞれの机の向こう側には椅子に腰掛けた大人と、横でクリップボードに挟んだ記録用紙を持った記録係りらしい大人がいる。
中央の机の前にメガネをかけた大柄の男性が立ってしゃべり始めた。
「今年の新入生は40名か。少し少ないな。
あー、静かに。
そこの君、名は何と言う?」
「ロルフ・シュミットです。」
「ロルフ、栄えある王立魔法学校にようこそ。
では、最初の質問だ。
我々はこれから君らの魔法に関する基本的能力を計測する。
それは何かね?」
「魔力かと。」
「よろしい。正解だ。
では魔力はどんな数字で表される?
そこの君。」
「ベンヤミン・アクスです。三つです。」
「では誰か、魔力が三つの数字によって、表されると言う理論を何というか分かるか?」
「誰か分かる者はいないのかね?」
講堂の入口付近で大きな声が上がる。
「魔力色彩理論です。」
声を上げたのは事務職員らしい女性に付き添われた少女だった。
彼女は他の子供と同じ服装、同じ位の年に見えた。
違っていたのは肌の色。
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