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「まあ、俺からはそこまでは言えないな。」
「話は変わりますが、私以外の人はどうなんです?魔力判定で0でないにしろ0に近い人はいるんですか?」
「個別の結果については言えないが、0に近いって事もないな。
さっきも言ったように、君は例外だ。」
「では、明度が0なのに、彩度が低いものは?」
「さっきも言ったように、個別の結果には答えられない。」
「私、誰かとは聞いてませんよ、誰かとは。いるかどうか聞いてるんです。」
ベックマンはアリシアが揺らいだような気がした。
「ああ。いるにはいる。ベンヤミン・アクスがそうだな。
色相から火魔法、 風魔法が使えるから入学許可されたが、そうでなければ無理だった。
いや、忘れてくれ。
個別の人間の測定結果は教員以外の第三者には言ってはいけないんだよ。」
「私は聞いてません。それで良いんですよね。ベックマン先生。」
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