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政府及び軍はアレマ人もマウハリ人も国民として等しく教育を受ける権利を認めてます。
それに彼女の両親はアレマ人として認められてます。」
「さしずめ母親がマウハリ人と不倫でもしたんじゃないのかね?
不義の子か、ますますけしからん。」
アリシアの顔色が変わったが、ベックマンが手を伸ばして制した。
「彼女は軍の推薦ですし、口を控えられたほうが良いかと思いますよ。
エスターライヒ司祭。」
エスターライヒ司祭一行はそのまま学内食堂の方に向かっていった。
アリシアはベックマンに一礼すると、校庭の隅の木が植わってるあたりに走っていった。
アリシアは木の下に座ると、膝を曲げ、その上に顔を埋めた。
アリシアは独り言を呟いた。
「アリシア、何動揺してるのよ。
こんな事はあの日と比べればどうという事はないわ。
父に家を追い出されたあの日と比べれば。」
「光の教団と光魔法使いは敵よ。
私は明度がマイナスのはずだし、光魔法が使えるはず無い。
意味が無いだけじゃなくてトラブルの原因になる光魔法の授業ははずしてもらおう。」
「誰が明度がプラスか把握する必要があるわね。
そうか。光魔法の授業受けてる子は明度がプラスよね。
って何で私のカリキュラムに光魔法が入ってるの?
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