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魔法実習
アリシア・アルバは光魔法は使えないとの自己申告した。
彼女のカリキュラムを変更して、光魔法から一般教科へ振り替える事となった。
ベックマンは考えた。
光魔法が使えないのに残り4種は使えるとすれば、それも常識に反する。
魔法色彩理論によれば、明度が0の場合、使用可能なのは最大3属性までだ。
理論に合った解釈では、極めて明度の低い純白の魔法使いと言う事だ。
純白で明度は低いが彩度は高いとすれば、光以外の4魔法を使えると言う事になる。
だがそんな事あり得るだろうか?
座学を2週間やって、初めての魔法実習の時が来た。
校庭にある実習場で一番基礎的な魔法を実際に使ってみる。
アリシア・アルバは確かに4属性の魔法を使った。
それは確かだが、威力はショボかった。
水を生成するウォーターでは、コップどころかスポイトで滴下した程度だった。
ファイアボールはマッチ棒の先ほど。
ウィンドウは扇並でこれは珍しくない。
ソイルでは拳大の土が盛り上がった。
職員室ではアルバは極めて明度の低い純白の魔法使いだろうと言う意見が主流となった。
魔法色彩理論が間違いとなれば自分らのキャリアが危うくなるからそう言う事にしたいのだとベックマンは思った。
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