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他の子供が皆白人だったのに、その子の肌は浅黒かった。
「マウハリ人が何故王立魔法学校に?」
と質問していた男性が付き添いの女性に問いかける。
「彼女はマウハリ人では有りません。
先祖の一部にマウハリ人がいたかもしれませんが
、アレマ人と認められてます。」
と付き添って来た女性。
「先祖返りかね。
しかし、その肌、その目、その髪の色を見てアレマ人と認めるのは難しい。」
「ですが、入学は既に公式に認められてます。」
女性は中央の男性に近づくと小声で話しかけた。
「それに、この子は極めて特殊な魔力の持ち主だと思われてます。
詳しくは後ほど、この封筒の中のレポートをお読み下さい。」
「つまり研究対象でもあると言う事かね?」
「そう言う事です。」
「よかろう。」
「あー、静かに。
君、君の名前は何というのかね?」
「アリシア・アルバです。」
「ではアリシア、何故入学初日から遅刻したのかね?」
「それは……門番の人が私がこの学校の生徒だと認めてくれなかったのです。
そのせいで遅刻を……」
「だが君の容姿を考えれば、その事は予測出来たのではないかね?
その分早く来れば遅刻する事はなかったのでは?」
「今度からはそうします。」
「そうしたまえ。」
「あー、ではこれから新入生諸君の魔力値を測定する。
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