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て言うか、私魔力測定で魔力0って言われたんですけど。」
「実際魔法使えるんだから魔力0はおかしいよね。」
「でしょう。
そこで考えたんですけど、本当は光属性の反対属性もあるんじゃないかって。」
「え、そんな事。」
「でも考えてみて、ベンヤミン。
魔法使いの半分は光属性0でしょ。
でも火と水、風と土はそれぞれ大体半分ずつでしょ。」
「そうだね。」
「ベンヤミンだっておかしいし。」
「僕が何?」
「だって火魔法、 風魔法が使えるのにそんなにほんのちょっとだけなんておかしいよ。」
「僕自身からは何とも。」
「だから思ったの。
ベンヤミンも私も、光の反対属性を持ってるんじゃないかって。
でも光の反対属性を使う魔法がない。
それで魔力が0だとか殆ど無いとか言う事になるんじゃないかって。」
「うーん。」
「ベンヤミン、ちゃんと聞いてる?
私の目を見て。
目を見て話さないとちゃんと聞いてくれないから。」
と言うとアリシアはベンヤミンの顔を手で挟んで自分の顔の正面に持ってきた。
これまでに無い近さだ。
ベンヤミンはアリシアの目の光に圧倒された。
恍惚とも言える時間が過ぎ、気がつくとアリシアの言う事が正しいに違いないと確信していた。
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