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「この実習でもそうだけど、持ってる属性を全部磨かないと魔力を有効に使えないって事でしょう?
もし光の反対属性があるなら、それを磨かない事で魔力をちゃんと使えてないんじゃないかな。」
「そうだね。」
「もし、その反対属性の魔法が使えたら、光魔法が使える連中と対等になれると思わない?」
「そうかもね。」
「絶対そうよ、ね。」
「うん。」
「ベンヤミンも、もっと魔法をうまく使えるように、なりたいと思うでしょ。」
「そりゃあ、出来れば。」
「壁の花って馬鹿にされるのは嫌だよね。」
「うん。」
「馬鹿にしてる奴らを見返したいと思うでしょう。」
「うん。」
「光魔法が使えるってだけで鼻にかけてる奴らなんて、嫌な奴らだと思うでしょう。」
「うん。」
「ほら、また生返事してる。ちゃんと目を見て話してよ。」
そう言うと、またアリシアの顔が近づいて来て、黒い瞳に意識が吸い込まれそうになる。
「あいつらを見返すために一緒に頑張りましょうね。」
一緒に頑張ると言う言葉が頭の中で何回もこだました。
「じゃあ言って。一緒に頑張るって。」
「アリシアと一緒に頑張るよ。」
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