大森林の魔女

レポート

また純血派マウハリ人社会にとってはマリー・カペルのような融和派は民族の裏切り者とみなされている。

これはアリシア・アルバが実家から追放された際に、その容姿にもかかわらずマウハリ人社会に受け入れられなかった理由でもある。

アリシア・アルバが実家から追放されてから、ホセ・アルバの養子になるまでの消息については明確な情報はないが、アリシア・アルバがホセ・アルバと出会ったのは大森林の中だと思われる。
当時ホセ・アルバは非合法な密輸業者であり、密輸ルートの途中であったと推定している。

追放当時６歳であったアリシア・アルバがおそらく単独で大森林で生存できた理由はマリー・カペルの教育によるものと思われる。
またマリー・カペルはアリシア・アルバに魔法に関する教育も行ったものと見られ、マリー・カペル自身魔法使いであった可能性が高い。
６歳児が魔法無しに大森林で生存するのは極めて困難だと思われる。
ホセ・アルバがアリシア・アルバを養子としたのもその魔法に期待したものと思われる。

ホセ・アルバの養子となってからはアリシア・アルバはホセ・アルバの家で養育されて今日に到る。
密輸業者であったホセ・アルバが合法的貿易業者へと転換した理由の一つにアリシア・アルバの存在があると考えられる。