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夫婦仲は最悪となり、妻が病死すると父親は愛人と再婚してアリシアを家から追い出したらしい。
当時アリシアは6歳。
その後2年間はアリシアは行方不明、死亡したと思われた。
2年後貿易商のホセ・アルバが父親の元に現れ、アリシアとの養子縁組の承認を要求。
国境警備隊にアリシアの魔法使用が目撃されたのは1年後。
ホセ・アルバが率いる隊商が30人の武装強盗に襲われ、アリシアが撃退するのを見たらしい。
「9歳で30人の武装強盗を撃退だと。
通常部隊一個小隊以上じゃないか。」
今回の魔法学校入学も、アリシア・アルバを野放しに出来ないと判断した軍の斡旋によるものらしい。
ベックマンはこれは正直手に余ると思った。
3回の魔力判定が魔力0で一致してる以上測定結果自体はその通りなんだろう。
国境警備隊の判断が間違ってるなら話は簡単だが、それを前提には出来ない。
強力な魔法使いをノーマークで放置して、マウハリ人独立運動などされてはたまらない。
軍が間違っているのか、それとも魔法色彩理論が間違ってるのか?
そうだ。
とりあえず全魔法分野を均等に教えて、中間試験の結果を見て適正を判断しよう。
ベックマンはそう考えると、一般科目を減らして全魔法分野の授業を割り当てた。
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