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魔法色彩理論
最初の授業の内容は魔法色彩理論と各魔法の概要に決まっていた。
これは魔法使いの親を持つ、貴族、騎士、郷士階級の子弟にとっては当たり前でつまらない授業だ。
講師は学年主任のベックマンだった。
各専門科目の講師は、次の授業開始時に生徒を連れて移動するために部屋の隅に立って待ってる。
「知っているものはつまらないと思うかもしれないが、ちゃんと聞くように。
これは流石に知っていると思うが、魔法には光、火、水、風、土の5属性がある。
光魔法は文字通り、光に関係する魔法と治癒魔法も光魔法だ。
火魔法はこれも文字通り火を起こすものと温度を上昇させるものだな。
水魔法は水を生成する魔法と雨雪に関係する魔法、温度を下げる魔法だな。
風魔法は気流に関係する魔法だ。
土魔法は大魔法になると地形を変えるようなものもあるらしいが、伝説のレベルだな。
普通は土で構造物を作ったり、硬化させたりするな。」
「光以外の4属性のうち火と水、風と土は対立関係にある。
これを色に例えたのが魔法色彩理論だ。
火、水、風、土のどの方向かと言うのが色相。
光はこれらとは独立で明度。
魔法および魔力の強さが彩度。
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