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自分の魔力と使いたい魔法の色相の角度が離れていればいるほど、その魔法の使用は困難になり、魔力の消費量も上がる。
色相が反対の魔法は使えない。
光属性の魔法は特別で、魔力の明度が0なら光魔法は使えない。
魔法使いの約半分は、魔力の明度が0だと言われてるな。
逆に明度があって、色相が無い、つまり純白の魔力の持ち主は光、火、水、風、土全て使える。
実際にどの程度魔力が必要か理論計算は出来るが、お前らにはまだ無理だ。
数学を勉強しなきゃな。」
「これから昨日の魔力測定の結果とそれに基づくカリキュラムを配る。
後期は自主的にカリキュラムを作るが、前期はまだ魔法の事が良くわかってないので、こちらで作成したカリキュラムに従ってもらう。
席の順番で取りに来るように。
それと魔力測定の結果で他人を侮蔑するような事はこの学校内では許されない。
分かったか?」
魔力測定の結果が返されると、ベックマンが禁止したにもかかわらず他人の結果を見て侮蔑したりするものが続出した。
当然アリシアもその対象になった。
隣に座っていた男の子がアリシアの結果票を奪い取ってはやしたてた。
「何だ、これ?
魔力無いじゃんか。
魔力無いのに魔法学校に来て何する気だよ。」
それを聞いて男の子達が集まってきた。
「ほんとかよ。」
「ヤバイよ。」
「何?何しに来たの?」
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