8人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はそれで顔を拭った。
スッキリした俺の顔をファナは、
まじまじと見つめていた。
「まだ何か付いている?」
「あっいえ、そのイメージがその、
今のアスカさんも素敵だなって。
あっいや変な意味じゃないですよ」
ファナが困った様に視線を反らせた。
その姿にガフトに捕らわれ裸で悶えるファナの姿を想起して顔が赤くなる。
それはファナにとっては忘れたい過去のはずだ。
俺は急いでそれを頭から振り払おうとした。
いや真剣に努力はした、したんだ本当に。
がっ赤くなったファナの姿が、
裸でよがり恥ずかしがる姿に変わっていく。
俺の妄想力はその意思に反してファナを辱しめ、
淫靡な姿で視姦するのだった。
邪なその血潮はみるみる下半身に逆流して溜まっていった。
気まずくうつむいた彼女の視線の先にその欲情は、テントを張っていた。
彼女の顔はみるみる桜色にほのづき染まっていた。
チラリとこちらを見上げた彼女と目があう。
彼女は慌てて目線を反らしあらぬ方向を見た。
お腹で指を組む彼女はまるで、貞操を守ろうと
している様だった。
はっはっは・・・
俺は苦笑いを浮かべ苦笑した。
話題を変えなければ・・・
「あのさ。
シャワーを浴びたいんだけど、その
シャワールームってあるかな?」
それを聞いた彼女は、まるで俺が一緒に入ろうと
提案した様に身構え顔を赤らめた。
「えっそんな・・・私、」
キャンと吠える子犬の様に彼女はそう漏らした後、
はっと我にかえってますます頬を赤らめた。
最初のコメントを投稿しよう!