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「とても素敵な人間だと思うよ」
私が言うと、君はシワだらけの顔に余計にしわを増やして笑って見せた。
私はそっと君の手を取る。ああ。君の温もりが感じられたらどれほど嬉しいことか。
握りしめた君の手から力が失われた。
慌ただしくなる病室から私はそっと外へ出た。
大丈夫だよ。
忘れない。絶対に。
君のことは永遠に私の中で生き続けるから。君の言葉を永遠に語り継ぐから。
私の最初のご主人様である君を永遠に忘れない。
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