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(★↓)  主人公は見た目にコンプレックスを持っている。幼いころから病弱だった所為もあり、線が細く色白で、整った顔つきをしているが、いかにもか弱くて女々しい少年。この容姿のおかげで良く虐められ、性格まで引っ込み思案で根暗になった。中学の最高学年になった今も、仲が良いと言える友達は居なかった。それでも少年は今の状況を変えたいとは思っていなかった。同年代の気の置けない友人が居なくても良いと思える理由は、歳の離れた兄の存在だった。  兄は少年と違って背格好も男らしく、整った顔つきこそ主人公と似ているが、周囲からの信頼も厚い、頼もしい男だった。少年が虐められていれば必ず助けに入り、勉強でわからないところは少年が理解するまで優しく教えてくれた。主人公は兄に対し、ある種の恋心にも似た憧れを抱いていた。 (★↑ この辺の設定を日常生活に沿ったエピソードとして序盤に描写。主に兄と弟が異常なまでに仲が良い様子、女生徒が主人公に興味を抱いていく様子を描く)     
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