33 ゆずは

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そして、私は清水くんのお父さんが院長を務めるシミズ産婦人科で今、真琴を出産した。 清水くんは柊真と同じ京都医科大学病院にて研修医としてバリバリやってるらしい。 わたしは、このあと育休をとって、職場に戻るつもりだ。 真琴はおっぱいに満足したのか、スヤスヤと横の小さなベッドで眠り出した。 柊真が私の横に腰を下ろした。 「俺さ。やっとおまえと家族になれた気がしてんだよね。」 柊真が真琴の寝顔を見ながら満足気に呟いた。 「最初に俺たちが出会った時から、家族になろうって頑張ってて、んで、好きになって、いろいろ悩んだりしてここまで来たけど、真琴が俺らを家族にしてくれたんだよな。 俺今、すっげえ満足…。 おまえは痛い思いしてそれどころじゃないだろけど…。」 あ…そうだったのか…。 私は柊真と真琴の顔を交互に見比べてみた。 この満ち足りた気持ちは… やっと家族になれたからだ…。
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