#001 Father

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私にとって死というものは とても身近で まるでいつも隣に ぴったりと寄り添っている影の様に やたら愛着のあるものとなった。 そして 初体験が一番大きな衝撃となってしまい 未だそれを超える大きな死が無い為 他の人間がいくら死のうが 私にとってどうでもよい事となってしまった。 我ながら それは流石に壊れているのではと 思う。 人の死は割と数多く経験した気がする。 祖父母 母方、父方の血縁類 友人。 葬式は山ほどあったが 自分でもどうかしていると思う程 無感情だった。 友人の死は それなりに堪えたので除くが。 ただ、現金と時間がもっていかれる 煩わしい儀式のようにしか 思えなくなっていた。
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