#000 序

6/8
前へ
/20ページ
次へ
私はというと 母に対する根も葉もない噂のしわ寄せによって ある日、いつも通り登校すると クラス全員、学年全体から無視をされた。 教師からも何故か風当たりが強くなり居場所が無くなった。 前日まで友人だった同級生に何故かと問えば 「うちのお母さんが 片親の家の子供はまともに育たないから 関わっちゃいけないというから 今日から友達やめる もう二度と話しかけないで」 と、衝撃の言葉を突き付けられた。 母の「男を連れ込んでいる」という噂は、 個人情報の保護等の観点が薄く、 全校生徒の住所と電話番号の乗った連絡網が配られていた当時 それを使っていつのまにか全学年に流されており。 その元友人の宣言通り私は無視をされ続け 小学校を卒業するまでは友人がいなかったし 教師からは常に問題児として 何もしていなくとも目をつけられ 無駄に怒られていた。 そんな私の唯一評価されていた作文の能力は 父の死を題材に文章を書き 全国作文コンクールで賞を取る事に使われ。 父の死は 教師の、賞を取る為の文章作りで添削が入り 全く別の物語として書き換えられ穢された。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加