#000 序

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私がショックで一言も口を聞けなくなった事で 赤い二重線で潰され、横に別の文章が書き加えられた 添削だらけの12枚分の原稿が母の目に入り、 コンクールに出品するための 「父の死を経験した可哀想な子供」の物語を作るという 特別授業は免れたが わざわざ、作文コンクールで賞を取る為に 我が学校に呼ばれた特別教師からも どうやったらそんな言葉がでてくるのかという程 こき下ろされた。 その教師は学年主任職であったが 私の卒業後、 各学校で、数々の子供たちに作文や習字等で 賞を取らせた優秀な教師として 他校に移動し教頭となったと地元広報誌にて知った。
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