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間違いなく一瞬、鋭い眼光でヨーコを突き刺していた。だが、ヨーコももうここで話を聞けなかったら二度とチャンスはないだろうと引き下がらずにアピールを続けた。その結果、ティルデも徐々に柔和な表情になっていく。
「基地で、飛行機に乗り込んでいる時の写真を見まして、それから気になって気になって仕方がないのであります」
「格好いいですよね!」
「あはは。そうね。そう、教官はとっても格好良かったわ」
ヨーコの熱心さにすっかり気を許して、ティルデは笑っていた。
「でも、それじゃあ、話を聞いたら私たちと教官との関係に嫉妬しちゃわないかしら?」
「だ、大丈夫であります。むしろ、お聞きしたいです」
二人はしばらく見つめ合ったあとで、笑っていた。
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