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「……うん」
今度こそ気のせいじゃなく、原田君の顔が赤い。
だから、ちゃんと私に伝わった。
それはきっと、無口で照れ屋な原田君の精一杯の告白で。
ああ、なんてわかりにくい人を好きになってしまったんだろう!
全然ロマンチックでもなんでもないけど、他の人から見たら告白でもなんでもないように聞こえるかも知れないけど……。
もう一度、友達に原田君とうまくいっているか聞かれたら、
『ラブラブだよ!』
なんて、言ってみよう。
真っ赤になって照れている原田君を見ながら、私は心に決めたのだった。
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