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「!?」
びっくりした。
いつだって感情があんまり表に出ない原田君の顔に、見てわかるくらいの驚きが浮かんでいる。
「原田君は悲しくないんじゃないの? だって、私のこと……」
「あのさ」
原田君が口を開く。
「俺さ、無人島に一つだけ持っていくなら、早紀だから」
「え?」
思わず聞き返す。
休み時間に話していたことの続き?
「あ、持ってくじゃなくて連れてくか……」
うんうんと頷いている原田君。
その顔はなんだか赤い、気がする。
「あのさ原田君、それって」
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