罠に嵌められた元姫。

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私は、負けじと匠にそのことを訴えた。 「匠。話を聞いて!! 私は、あなたを裏切っていない。 嘘の情報を流したのは、綾女よ!」 しかし……。 「お前……また性懲りもなくそんな嘘をつくのかよ? じゃあ、何で赤龍の総長と会っていた? 綾女は、その証拠写メを持っていた」 「だから、その写メは……絡まれた時のやつよ! 言いがかりをつけてきて」 運良く幼馴染みの隼人が助けて 逃げてくれたから何もされなかったけど 「嘘つけ……どうせ 赤龍の総長ともデキているんだろう。 だから俺達を貶めるために」 「だから違うってば!!」 「うるせぇ!!嘘つき女。 もうお前の顔なんて見たくねぇ!!」 そう言うと私を突き飛ばした。 「キャアッ!?」 突き飛ばされて倒れ込んだ。
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