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――――――皇子said――――――
僕の命が確実に減ってきていることを実感していると、声が聞こえた。
僕は声の方に顔を向ける。といっても死にそうなので視界は少し霞んでいるし、顔もわずかに動くだけだったけど。
「」
「」
どうやらお兄さん(男の人っぽかったのでそう呼ぶ)が盗賊と喋っているようだ。そうこうしている内にお兄さんが何か笑顔で叫んで、手で首を切る動作をする。
そうするたびに首が飛んでいく。くるくるくる弧を描いて飛んでいく。
お兄さんは一人一人首を飛ばしていたけど、僕が死にそうなのを見て一気に首を飛ばした。
辺りが静かになる。近衛騎士たちの首も飛ばしてくれることを願う。
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