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ただ、それを表に出さないで胸の内にしまっているだけという話だ。おそらく、この『オオハヤブサ』の乗組員全員がうんざりしていると言っても過言ではないだろう。
ただし、公共の場でこんなに感情と態度を明け透けにしているのはこの男くらいのものというだけだ。
「おーそうか? じゃあリオも付き合ってくれ。『宇宙鉄道 太陽系編』、設定は九百九十九年で」
「……嫌ですよ。その年数だと終わるのに最短でも一週間はかかるじゃないですか。大体なんで宇宙を進むことに『暇だー』って嘆いている人が、宇宙を旅するゲームを選ぶんですか。するなら一人でできるやつにしてくださいよ。RPGとか。新しいのからレトロ――化石みたいなものまであったはずですが?」
「ストーリーのあるやつはどれもやりこみ要素含めてとっくに終わってるよ。残っているのは宇宙鉄道みたいなボードゲームとか対戦ものだけだ。一人寂しくプログラムが操るAI戦やNPC戦をしろと? それじゃ寂しすぎんだろー」
「どれだけプレイしているんですか……RPGだけに絞っても軽く万は超えているはずですよね?」
「知らないね。やる時間があったからやっていたらこうなった」
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