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指示に従い、走り出すヒカリたちのユニコ。合間にも、ルーカスが話を続ける。
ルーカス「データベースを漁ったら、そこの敷地内地図と思しきものを発見したんだ。それによると、今向かってもらっている方向に地下倉庫らしきものの入り口がある。そこで一旦態勢を立て直して、それから帰投しよう」
パティ「それ、大丈夫なんですか? ゾンビがわらわら沸いてくるなんてこと、ありません?」
ルーカス「ユニコがギリギリ入れる高さしかないみたいだから、いたとしても中型以下だ。帰投ルートも同じ方向だから、中を少し覗いてみて危険と判断した場合は立ち入らずに走り続けろ」
モニカ「そこで落ち着いて弾詰まりが直せたらいいんだけどな」
ルーカス「他にも休息ポイントとなるような場所がないか、当たってはみるが。最悪はそのまま帰投となることも心しておい――」
パティ「きゃっ!」
ルーカスの言葉を遮るように、パティが短く悲鳴を上げた。すると、モニカが背部を映しているモニターを見ながら苛立たしげに口を開いた。
モニカ「何だ? ホバーバイクが一台、追いかけてくるな……」
パティ「今、それに足元を撃たれたわ!」
ヒカリ「乗ってるの、人だね。ゾンビか何かとかじゃなくて。……うわ、またバズーカ撃ってきた!」
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