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主人公は先生に連れられて巨大ロボットの格納庫にやってくる。 「先生、これの操縦って……」 「心配しなくていいわ。操縦の仕方は脳にダウンロードされるから」 「ダウンロード?どういうことですか?」 「感じられるようになるってことよ。それより◯◯君。あなたは◯◯さんの事が好きなの?」 「えっ。それはその……」 「ああ、答えなくていいわ。はぁ。あの子を指名したのは失敗だったな」 そういって先生はため息をつく。 「あなたには私が死神に見えるかしら。そう見られて当然の事をしてるものね。でも、私にとってあなたたちは……ごめん、毅然としてなきゃダメなのに」 「先生……」 先生の目からは涙が溢れようとしていた。 「僕が獣を倒します。倒して、生きて帰ってきます」 「◯◯君……」 そして主人公は鉄の階段を登りロボットのハッチが開かれたコックピットにたどり着く。そして中に入ると、まるで電撃が走ったように頭の中で火花が散る。 「なんだ……この感覚……」 きっとそれが先生の言っていた「ダウンロード」なのだろうと主人公は直感する。ロボットの制御方法。挙動。全てがわかる。自分の頭のなかのどこかに知識として増えている。 主人公はコックピットの椅子に座り、レバーを握り、ハッチを閉じるようロボットに命令する。命令とは、念だ。念じただけでロボットは主人公の思うがままに実行する。それは主人公にとって不思議な感覚だったが、謎ではなかった。既にその知識があるから。 「絶対に生きて、帰ってやる!」 主人公を乗せたロボットはカタパルトで加速し一気に地上に到達する。 そして主人公は「獣」と対峙した。
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