恋人は今日も変態です。

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「ん、あぁあ…!」 熱い塊が尻に侵入してくる。 散々舐められ、舌を突っ込まれ、指で掻き回され… もう解す必要なんてないほどにぐちゃぐちゃになっていても、佐伯はそこを愛撫し続けた。 「ん、気持ちー…もってかれそう。」 「う、あ…!」 四つん這いにされ背後から抱き締めながら奥まで入ってくる佐伯の熱源。 あまりの存在感に仰け反れば、耳朶を強めに噛まれた。 強すぎる快感に息をするのを忘れそうだ。 そのくらい、今日の佐伯のセックスは激しい。 『風呂でヤる』とか言っておきながら、結局その場で抱かれた。 柱からは自由になれたが、未だに両手首は縛られたまま。 「あっん…佐伯、佐伯ぃ…デカ、い…!」 佐伯のぺニスはデカい。 見た目は俺よりもヒョロッとしてるくせに、中心にあるそこは立派すぎるほど立派だ。 いっそ凶器に近いイチモツを、我が身に受ける負担を考えて欲しい。 「っ、デカいの好きだろ?」 パンパンと腰を鳴らし細いが大きな手が胸をまさぐる。 男の癖に開発されきった乳首は、佐伯が少し触れるだけでも甘い痺れを全身に運ぶ。 「好き、、好きだから、アッ、これ解いて…痛い…!」 佐伯の突き上げに応えるようにブラブラと揺れる自身のぺニスは根元を強く縛られていた。 パンパンに張りつめたそこを細い紐が塞き止める。 血管が浮き上がりいつでも射精できるのに、渦巻く快感が出口を求めてどんどん暴れまわる。 自分でほどくことができないためイきたくてもイくことができず、無限の快楽地獄に恥も外聞もなく佐伯に懇願した。 両手首を縛られたままのセックスは初めてで、背徳感と自由を奪われたことによる不安感がさらなる快感を誘う。 「ローターで何回もイッてるんだから、もうちょっと我慢ね」 「ん、さわ、んな…」 愉しそうな声。 ゆるりと亀頭を撫でつつ意地悪くそう言われて、これからされることを期待してゾクゾクした。 佐伯とセックスするようになるまで知らなかった。 自分にMの気があるなんて。 ネコの素質があるなんて。 コイツがこんなにSっ気があることも、それがセックスの時だけ現れるってことも。 全く知らなかった。
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