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出会いは
樹実人と出会ったのは、入学式の朝だった
晴緋は、通学路の途中にある桜を見ていた
「綺麗だな・・・桜」
「!!」
知らない声が隣から聞こえる
気づかないうちに誰かが隣に立っていた
よく見ると同じ制服を着ていた入学式と言う事もあり
同級生だと気づいた
知らない人がこっちに気づき爽やかな笑顔で
「桜、綺麗だよな。同じ制服って事は、同級生だな!
俺、三浦樹実人、きみとでいいよ」
「池原晴緋」
「じゃーはるひな!!三年間よろしく!!」
すげー馴れ馴れしい奴だと晴緋は、思ったが
樹実人の笑顔を見ると許せる気がした
遠くから
「きーーみーーとーー早くしないと遅刻するぞ!!」
と叫ぶ声が聞こえた
「おぉーすぐいく!!
晴緋!いくぞ!!」
樹実人は、晴緋の手をとり学校へと駆け出した
樹実人に引っ張られ走る晴緋
樹実人の大きな背中と大きな骨ばんだ手
そこから伝わる暖かさ
桜の花吹雪の荒々しさの様に晴緋は、樹実人に恋をした
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